無人契約機(自動契約機)とは?メリットからデメリット、使い方や注意点まで徹底紹介!
みなさんは、カードローン会社が設置する「無人契約機(自動契約機)」をご存じでしょうか?
無人契約機とは、スタッフのいない(無人の)契約機を指します。別名「自動契約機」と呼ぶこともあり、全国には、無人契約機だけを設置した「無人店舗」も、多数存在します。
ここでは、無人契約機の役割や特徴、ローンカードの受け取り方のほか、無人契約機のメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
カードローンを申し込まれる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
無人契約機とは?
無人契約機(自動契約機)とは、文字通り対面するスタッフのいない契約機のことを指します。
金銭を扱うため通信回線の向こうにはオペレーターがいますが、直接応対をしないのでお金を借りる側の心理的な重圧は少ないです。
また、無人契約機では、カードローンの契約や、ローンカード(キャッシュカード)の受け取りができます。月々の返済や一括返済も、契約機にて受け付けを行っています。
無人契約機(自動契約機)でできること一覧
以下は「無人契約機で出来ること」の一覧表です。
無人契約機で出来ること
項目 | 内容 |
---|---|
カードローンの契約 | 店内の機械を通して、カードローンの新規契約ができる。 |
キャッシュカードの受け取り | ネットなどで、既に申込が完了したローンの「キャッシュカード」や「契約書」が受け取れる。来店時間は、ネットで予約できる場合も多い。 |
キャッシング | 利用可能額の範囲内で、何度でもキャッシング出来る(※ ただし、契約機とキャッシング機を別々に設置するケースが多く見られる)。 |
都度返済 | 月々決まった返済以外にも、自分のペースで(自由に)まとまった金額が返済できる。 |
一括返済 | 借入残額を一括で返済することを指す。無人契約機から、一括返済の手続きができる。 |
各種相談 | 契約機にある機械や受話器を通じ、本部のオペレーターに(ローンに関する)相談ができる。 |
もちろん店舗や金融機関によって、受け付けているサービスはそれぞれ異なります。利用するローン契約機が「どのようなサービスに対応」しているのか、各金融機関・ローン会社の公式サイトで、必ず確認を行ってください。
無人契約機(自動契約機)のメリット
土日や夜間でも使える
無人契約機(自動契約機)の多くは、土日や祝日でも営業を行っています。また、夜遅い時間でも営業していることが多く、お勤め帰りの方でも、気軽に(無人契約機が)利用できます。
土日や祝日は、17時〜18時頃に閉まる契約機も多いですが、平日は、夜20時〜21時頃まで、営業を行っています。
無人契約機といっても、機械を使って契約するだけです。捜査上、難しいことは一切ありません。仮に、分からないことがあっても、本部のオペレーターと通話しながら手続きができ、初めての方でも、安心して申込ができます。
プライバシー面で安心
無人契約機の室内は、契約をする椅子と、パソコンのような小型端末機、スキャナー(コピー機)のほか、受話器の4点で構成されています。ほとんどの契約機は、外の音が遮断できるよう、防音壁のあるブース(個室)内に設置されています。
一歩、自動契約機のブースに入ると、外の音はもちろん、内側の様子は見えないようになっていますので、プライバシーの面でも安心です。
使い方が簡単
画面の指示に従って、名前や住所、生年月日を入力するだけで使えます。スマートフォンや携帯電話が操作できる方なら、誰でも簡単に申請できます。
途中、身分証明書をスキャナーに通すよう、指示を受けるはずですが、ブース内のスキャナに、運転免許証か保険証、パスポートか住基カードなど「いずれか一通」を置いて、スキャンすれば大丈夫です。
身分証明書として受理されるもの(一例)
- 運転免許証
- 住基カード(写真付き)
- 各種保険証
- 学生証+1〜4の証明書いずれか一通(※ 未成年の場合は、親の同意書が必要)
- パスポート
- 外国人の場合は、在留カードや特別永住者証明書+パスポートが必要
ここで提出したデータは、カードローン会社の本部に送信されます。また、場合によっては、社員証や給与明細なども必要となるでしょう。借入の金額が多ければ、所得証明書類が必要です。高額融資を希望される方は、事前に準備しておいてください。
所得証明書類として受理されるもの(一例)
- 源泉徴収票
- 給与の支払証明書
- 確定申告書
- 青色申告決算書
- 収支内訳書
- 納税通知書
- 課税証明書
- 所得証明書
- 支払調書
- 年金通知書
もちろん、これらの書類はすべてでは無く、いずれか一通で構いません。また、カード会社によっては「直近2〜3カ月分の給与明細でOK」という場合もあります。
どのような書類が受け取ってもらえるのかは、各カード会社の「申込条件」の欄に記載されています。ぜひ、申し込む前にチェックしておいてください。
所得証明書があれば、借入可能枠がアップするかも…!?
あまり大きな声では言えませんが…
「所得証明書不要」のローンがあったとしても、所得証明書は提出されるようおすすめします。最近は「所得証明書不要ローン」など、身分証明書だけで借りられるローンが増えています。
しかし、身分証明書があるのと無いのでは「可決される金額」が、大きく変わってきます。高額な借入を希望される方は、所得証明書を準備しましょう。合わせて、健康保険証(社会保険証)があれば完璧です。
社会保険証は(国民保険証所有者よりも)安定した会社に勤めているという証明になり、可決される金額に大きく影響します。該当される方は、社会保険証と所得証明書をセットで提出してみてください。
無人契約機(自動契約機)のデメリット
利用できる店舗が限られる
無人契約機(自動契約機)が使えるのは、全店舗ではありません。使用できるのは、ある程度大きな銀行や、無人店舗に限られます。
また、駅前に(契約機が)あれば良いのですが…。郊外型の店舗は、来店するだけでも、余計な時間が掛かってしまいます。
もしも、タイミングが合うのなら、仕事帰りや買い物のついでに来店の予定を立ててみましょう。事前に「ネットの来店予約」を済ませておけば、待ち時間を少なくして、スムーズに手続きが行えます。
遠方にお住まいの方は、ぜひ予約をしてから、無人契約機を利用してみてください。
地方や田舎だと設置数が少ない
たとえばアコムであれば1000台を超える無人契約機があるので、首都圏だと様々な場所で目にすることができます。
しかし地方や田舎だと無人契約機はあまり設置されていないため、利用すると混雑している可能性もあるでしょう。
無人契約機(自動契約機)が使える場所は一部の銀行や消費者金融の各店舗
無人契約機が設置されている場所は、一部の銀行にある自動契約機か、消費者金融の店舗(無人店舗)です。信販会社のローンは、郵送かネット申込が主流で、無人契約機を持っていません(2016年3月の時点)。
一度、無人契約機でキャッシュカードと契約書を受け取れば、あとは「提携ATM」が利用できるので、大変便利です。
提携ATMとは、提携銀行やカード会社のATM(現金自動預入払い出し機)を指します。銀行の中だけで無く、銀行の出張所、クレジットカード会社のCD機(キャッシュディスペンサー)で、利用できます。
ただし、ATMとCD機は使える機能が異なります。ATMはキャッシングと返済ができるのに対し、CD機はキャッシング機能しか利用できません。
返済をする場合は、無人契約機を利用するか、カード会社ATM、提携ATMのいずれかを使って、手続きを行ってください。
無人契約機(自動契約機)は「ネット申込をしてから」使うのがベスト!
あまり知られていないのですが、無人契約機は「先にネット手続き」を済ませてから利用してください。実は、無人契約機はブースが埋まっていたり、本部の審査が混み合う時間があり(直接来店しても)すぐに使えない場合が多いです。
待ち時間を無くすには、先にネットを使って、申込フォームを記入し、スマホや携帯電話で必要書類を送信しておくことです。
カードローン会社の公式サイトからは、身分証明書や所得証明書がアップロード(申請)できます。時間を短縮するためにも、まずはインターネット申込を完結させましょう。
ネット申込が終われば、来店予約できるケースは多いです。また、カード発行の無いローンなら、ネット申込と同時に「オンラインキャッシング」が利用できるので便利です。
自宅にいながら使える「オンラインキャッシング」の仕組みがすごい!
オンラインキャッシングとは、自分名義の口座に、ネット上でキャッシングできる方法です。ネット銀行の口座をお持ちの方、普通預金の「ネット専用口座」をお持ちの方は、ぜひオンラインキャッシングを利用してみてください。
オンラインキャッシングと提携した口座であれば、24時間好きな時間に、必要なお金が(わずか数秒で)借りられます。
無人契約機(自動契約機)を使う際の注意点
「わすれもの」に気をつける
全国の無人契約機(自動契約機)では、多数の忘れ物が報告されています。借入が出来て「ホッと」したのでしょうか。
大切な印鑑、身分証明書類(キャッシングをした後の)多額の現金が、無人契約機に置き忘れたまま、第三者に持ち去られるというトラブルが報告されています。
もちろん、ブース内には防犯カメラが設置されていますが、次に入店した人が持ち去ってしまっては、被害が発覚するまでに時間が掛かってしまいます。
わすれものに気づいたらすぐ連絡する
また、大切な(個人情報の入った)身分証明書類を忘れては、他人に悪用される可能性があります。借入をした後は「忘れ物が無いか確認」してから、契約機から退出してください。
忘れ物に気が付いたら、すぐにカードローン会社に連絡し(忘れ物の)確認をしてもらってください。早めに連絡を取れば、トラブルが回避できる可能性は高くなります。
無人契約機(自動契約機)のメリット・デメリットまとめ
本記事では、無人契約機(自動契約機)について詳しく説明をしました。
みなさんも「カードローン」を利用される際には、ネット申込と併用して、無人契約機を活用してみてください。